ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は12日、 ベルリンで2011年5月に開かれる定期公演で、 指揮者の佐渡裕氏を起用すると発表しました。 同楽団によると、日本人指揮者の定期演奏会出演は、 近年では小澤征爾さん以外にはなかった ということです。
佐渡裕氏は、小学校の卒業文集で 「20年後の自分」として書いたのが 「ベルリン・フィルの指揮者」。その夢が本当に実現した。 と喜びを語っています。 佐渡裕氏と言えば、テレビ朝日の「題名のない音楽会」 の司会者としても有名ですね。
演目は、日本人の現代音楽作曲家として有名な 武満徹氏の「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ ユー・コール・タイム」、 ロシアのショスタコービッチ氏の交響曲第5番 の予定だそうです。
演目の作曲家、武満 徹(1930年10月8日 - 1996年2月20日)氏は、
現代音楽の分野において世界的にその名を知られた、
日本を代表する作曲家です。
管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、フルート曲、
ギター曲、声楽曲、ジャズ、 映画音楽など
幅広いジャンルで作曲されています。
映画音楽、放送音楽では、
狂った果実(1956年、日活)
伊豆の踊子(1967年、東宝)
乱(1985年)
豪姫(1992年、松竹)
源義経(NHK、大河ドラマ)
未来への遺産(NHK特集)
など有名です。
1957年、『弦楽のためのレクイエム』を創作。
この作品のテープを、1959年に来日していた
ストラヴィンスキーがNHKで聴き、絶賛し、
後の世界的評価の契機となったそうです。
1995年、がんが発見され、他の疾患もあり数ヶ月の
入院生活を送りました。
退院後、「森のなかで」「エア」を作曲。
これらが完成された最後の作品となりました。
1996年2月20日、65歳でその生涯を閉じました。