スイス西部のポラントリュイの
イタリア人街の住人たちが22日、
重さ2.3トンもの「巨大ティラミス」を
約155人のボランティアで14時間かけて
作製しました。
スケートリンクで作られた50平方メートル
に広がる高さ8センチのティラミスの重さは
2310キロ80グラム。
マスカルポーネチーズ799キロ、
卵6400個、クリーム350リットル、
砂糖189キロ、 コーヒー300リットル、
ココア35キロ、リキュール66キロ、
ビスケット6万4000個
が使われたと言うことです。
巨大ティラミスは衛生検査を受けた後、
22日午後10時過ぎ、ギネス世界記録に
認定されたと言うことです。
これまでの記録は、前年10月に
フランス・リヨンで樹立された1075.9キロ。
2007年に今回のポラントリュイのグループが作った
782キロの記録を破ってのものでした。
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ティラミスは、北イタリア生まれの
チーズケーキの一種です。
語源のイタリア語Tirami su!は
「私を引っ張りあげて」、「私を元気付けて」
の意味だそうです。
米国では1970年代終わりから1980年代初めにかけて、
日本では1990年頃のバブル期に大ブームになり
デニーズを皮切りに、多くのファミリーレストランで
メニューに加えられました。
その後も一定の人気を保って今日に至っています。
ティラミスの材料として欠かせないのが
「マスカルポーネチーズ」です。
イタリア原産の生クリームから作られる
フレッシュチーズのことです。
名前の由来は、スペインの総督がはじめて
マスカルポーネを食べたときに、
「マス・ケ・ブエノ」(なんて素晴らしい味だ!)
と叫んだその言葉とされています。
乳脂肪分が80%前後、天然の甘味があり、
固めに泡立てた生クリームに似ています。
酸味や塩分が少ないことから、
味の薄いクラッカーやパンに添えて食べる
用途には向きません。
イタリアではフルーツを添え、
シナモンをかけて食べるそうですよ。