ギリシャの財政不安のニュースに、
「大変だなぁ」と見ていましたが、
日本の財政状況は、ギリシャ以下で、しかも、
世界一最低であると言うことを、19日
スイスの国際経営開発研究所(IMD)
が発表しました。
IMDが毎年発行している
各国の競争力に関する研究報告書は
「日本から英国まで、古い先進工業国は軒並み
『借金の呪い』につきまとわれる」
と指摘しました。
公的負債に関するIMDのストレステスト(健全性審査)中、
許容できる負債水準といわれる
国内総生産(GDP)の60%以上のラインまで
負債を削減できるのはいつかという予測で、
日本は、ワースト1の「2084年まで抜け出せない」
との評価を受けたのです。
ワースト2は、2060年までかかるとされたイタリア。
3位以下は巨額の負債を抱え込んでいるユーロ圏諸国で、
ポルトガルが2037年、ベルギーが2035年、
あのギリシャは2031年まで公的負債を許容水準にできない
と予測されました。
また英国はドイツと同じ2028年、
米国は2033年という予測でした。
要するに、日本は借金を返すのに、
世界で一番長くかかるといわるほど、
国の財政赤字は膨大ということですね。
拡大する政府の浪費は止まず、
何ら明るいビジョンも描けないまま、
国債という将来の借金を膨大にし、
結局、そのツケを若い世代が払うこととなります。
日本が、貿易でいくら稼いでも、
「お国の金使い方が幼稚で、財政改革も今一つ。
日本の政治は三流だ」
とまで言われるのは、しかたありません。
日本の将来に不安を感じる材料は
増えるばかりですね。