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　競売大手サザビーズが
　スイスのジュネーブで16日に行う競売に、
　24.78カラットのピンクダイヤモンドの指輪が
　出品されることを公表しました。

　「世界で最も魅力的で美しい」とされる
　このピンクダイヤの予想落札価格は、
　3800万ドル（約31億2000万円）と予想されています。

　ダイヤモンドの中でも、これほどの質のものは
　全体の2％しかないといわれています。

　前回このダイヤが競売にかけられたのは、
　米国の伝説的な宝石商ハリー・ウィンストンが出品した
　約60年前で、以後は個人の所有となっていたそうです。

　ピンクダイヤ
　　
　

　1979年オーストラリアのキンバリー地方にある
　世界最大のダイヤモンド鉱山で、
　ピンクダイヤモンドが採掘されました。

　アーガイルダイヤモンド鉱山は、
　世界のダイヤモンド総産出量の20％以上を占めます。

　アーガイルダイヤモンド鉱山は、
　希少なピンクダイヤの世界総産出量の90％以上を占めます。
 
　アーガイルピンクダイヤモンド産出量は、
　アーガイルダイヤモンド鉱山の年間産出量の僅か
　0.1％未満です。

　ピンクダイヤモンドの色起源に関しては、
　まだミステリーな部分が多いですが、
　ダイヤモンドの形成過程のマントル内部に於いてか、
　地中から地上に押し出されていく間で、
　ダイヤモンドの分子構造に歪みが起こった事に関係があると
　広く考えられています。


　アボリジニ神話によると、オーストラリア北西部の
　沿岸部に昔から生息し、河を遡上する
　「バラムンディ」という魚が、
　3人の女性が仕掛けた網から抜け出そうと
　水面からジャンプし着地した場所が
　アーガイルダイヤモンド鉱山になったと
　伝えられております。

　また、アーガイルダイヤモンド鉱山は、
　ピンクダイヤをはじめいろいろな
　カラーのダイヤモンドが採れますが、
　そのバラムンディの鱗などの身体の一部が
　ダイヤモンドになったといわれており、
　そのバラムンディの小さなHeartがピンクダイヤモンドに
　なったと言い伝えられています。

　意外とダイヤモンドは、
　ホワイトのものが一番高価であると思われているようですが、
　カットも重さも透明度も同じカラーダイヤモンドは
　透明のダイヤモンドよりも高価な値がつけられています。


　よく店頭などで見かける比較的安価な
　ピンクダイヤモンドは、殆どの場合
　人工処理されているものが大半です。
　鑑定書や鑑別書を見れば一目瞭然ですが、
　それ以外はあくまでもその販売店や店頭の方に伺い、
　信用するしかありません。

　ピンクダイヤモンドの価格は、
　ピンクダイヤモンドの市場規模の拡大と比例するように
　過去20年に渡って確実に上昇しています。
　また、産出量を上回るほど需要は確実に伸びています。



　アーガイルダイヤモンド鉱山