大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
で雄として飼われていたフタユビナマケモノの
「さん太」(推定4歳)が雌であることが
分かりました。
約2年間、雌の「ゆめ子」(推定6歳)の
花婿候補として過ごしてきましたが
この度、日本大に体毛や口の粘液のDNA鑑定を
依頼した結果、雌と確定したそうです。
さん太は、平成21年4月、南米のガイアナ共和国
から取り寄せられました。
フタユビナマケモノは外見では性別を判断しづらく
輸入に携わった業者が「推定1~2歳の雄」と
説明ししていたので、水族館はそれを
信じていたのだとか。
飼育員さんは、「疑問が解消しスッキリした。
雌が2匹に増えたので、今後は婿探しに力を入れたい」
と話していたそうです。
また、「さん太」は「さんた」に改名されました。
うみたまご
ナマケモノは世界一動きの遅い哺乳類です。
あまりにも動かないため、
毛にコケが生えてしまうほどで、
全体的に緑がかって見えるのはコケの色だそうです。
かぎ爪の数が2本の種をフタユビナマケモノ、
3本の種をミツユビナマケモノと言います。
ミツユビナマケモノは人工飼育に不向きですが、
フタユビナマケモノは人工飼育が可能です。
ナマケモノの体は樹上生活に適応した作りになっていて。
長いかぎ爪を使って力強く枝につかまり、
ほとんどの時間を木の上で過ごします。
死んでもなお握力は弱まらず、
木の枝につかまったままであることが知られています。
睡眠も樹上で取り、1日15~20時間ほど眠るのだそうです。
週に1回程度、樹上から降りて、
地上で排便、排尿を行います。
夜になると葉や植物の芽、果実などを取って食べ
水分はほとんど果汁で補います。
1日に8gほどの植物を摂取するだけで
生命活動が可能なのだそうです。
地上ではナマケモノの弱いうしろ足は何の役にも立たず、
移動するには、かぎ爪を地面に引っかけ、
強力な前足で胴を引きずりながら進むしかありません。
地上では不器用な反面、泳ぎは上手で、
長い腕を器用に使って泳ぐそうです。
ナマケモノの赤ちゃん