2008年に有害物質メラミンに汚染された
粉ミルクを飲んで乳児6人が死亡し、
政府がメラニン入り乳製品の撲滅を誓った中国。
けれども、このところ、汚染された食品が
相次いで見つかり、食の安全性への不安が
再燃するとともに、巨大で規制も緩い
食品産業への政府の監視能力の欠如があらためて
浮き彫りになっています。
国営紙によると、見つかったのは、
・バクテリアにまみれたために
暗闇で光を放つようになった豚肉、
・発がん物質が入ったもやし、
・禁止された化学保存料を使った蒸しパン、
・重金属に汚染されたコメ、
などなど。
温家宝首相は、製造業者の不道徳を
非難する声明を発表しました。
保健省も、禁止食品添加物151品目を使用した
業者の取り締まりを開始しました。
中央政府も、食品衛生に関する新たな規則を
今年中に制定すると表明し、
既存の食品衛生法が機能していないことを
政府自身が認めた形になりました。
毒入り食品
中国の国営英字紙・環球時報によると、
「豚肉ブローカー」たちは、
違反に目をつぶってもらうために
当局者に賄賂を払って、汚染された豚肉を
流通させているそうです。
本来ならば廃棄されなければ
ならない病死した豚の死骸が食用として
流通ルートに乗せられているそうで、
専門家の話では、こうした死骸は
毎年2000万~3000万頭ほど
市場に出回っていると言うことです。
また、重慶では最近、
根絶されたはずのメラミン入り粉ミルクが
26トンも見つかり、当局に押収されました。
中国の豚肉の肉赤身化剤として
塩酸クレンブテロールという薬品が
使用されています。
この薬品は、本来はぜんそくの治療薬として
開発されました。
この薬品を出荷前の豚に投与すると、
肉が赤身となり高値で売れるのです。
けれども、塩酸クレンブテロールには、
動悸、めまい、手の震えなどの副作用があります。
もともと赤身化剤は米国で開発されましたが、
1990年にスペインで中毒が起きたことから
その危険性が認識されるようになりました。
ところが中国では1990年代後半から
その使用が一般化しました。
2001年に広東省で相次いで数百人規模の
中毒事件が発生し、
赤身化剤の毒性が広く認識され、
当局による取り締まりが始まりました。
しかし、取り締まりにもかかわらず、
赤身化剤の使用は一向に止む気配がないそうです。
中国はいまや世界最大の果物と野菜の
輸出国となっています。
けれども、人体に危険な食品が多いのが
現状です。
さらに中国の産品が第三国にまず運ばれ、
その国の産品として輸出されてくる
というメカニズムにも警鐘を鳴らしています。
中国が欧州へ大量のニンニクを輸出する際、
カンボジア経由だとして「カンボジア産」
としていたケースがあります。
中米のパナマで子どもたちが
中国製の風邪薬を服用して
次々と体の不調を訴え、
腎臓や神経の障害を起こして死んでいく
というミステリアスな事件が起きました。
死者は、100人以上確認されたそうです。
この中国製の風邪薬には
解熱やせき止めの効果を持つ「グリセリン」の
代わりに、工業用のジエチレングリコールが
使われていたのです。
パナマ当局には、スペインの貿易会社の仲介で
この薬を輸入したそうです。
危ない中国製品
★☆ちょっと一言 ☆★
先日も、ひょうたん水の里は
黄砂で、かすんでいました。
外出したところ、鼻水や目の痛みなどの
症状が出ました。
中国恐るべしです。
日本政府は、何故かこの中国から
食品を始め様々なものの
輸入を認めています
産地偽装などあれば
消費者は何を信じて購入すれば良いのか
判らなくなりますね。