ピンクイルカの愛称でも知られる
シナウスイロイルカのDNAバンクを、
香港の環境保護団体が14日、設立しました。
シナウスイロイルカは香港とマカオの間に広がる
珠江デルタに約2500頭が生息していますが、
ここ数年、急激に個体数が減少しています。
原因としては乱獲、海上交通量の増加、水質汚染、
繁殖地の減少、沿岸開発などが指摘されています。
減少を食い止めるため、環境保護団体
「香港海洋公園保育基金」は、中国の大学と協力して、
DNAバンクを設立しました。
生体サンプルから環境がシナウスイロイルカに
どのような影響を与えているかを調べ、
遺伝子研究に活用したり、保護活動に生かすという
事です。
ピンクイルカ
シナウスイロイルカ(支那薄色海豚) は
生息域によりその形態は異なり、
また成長とともに変化します。
成体の体長は2mから2.8m、
体重は150kgから200kgぐらいです。
生まれた直後の体長は1m程度です。
生まれた直後の体色は全身が黒あるいは濃い灰色ですが、
成長するに従って名前の通り薄い色に変化し、
成体では全身ピンクあるいはピンクと白色
あるいは明るい灰色の斑模様になります。
寿命は約40年だそうです。
香港では本種を「中華白海豚」と呼び、
マスコットとして使う例があるほか、
野生のシナウスイロイルカを船から観察する
ドルフィンウォッチングが商業的に行われています。
一方、ドルフィンウォッチングは、
シナウスイロイルカに過剰なストレスを与え、
持続的な生存を脅かすものであるという批判もあります。
香港近海はシナウスイロイルカにとっては
危険な生息域になってきています。
主な原因は、密漁、埋め立ての増加、
海上交通の発達などです。
シナウスイロイルカはほぼ一定の海域を生息域とし、
その生息域から離れることはほとんどないため、
工業排水、農業排水、生活排水による香港近海の
汚染の影響が深刻になってきています。
珠江デルタでは、毎日19万m3の汚水が全く
処理されることなく、そのまま海へ排出されています。
シナウスイロイルカの死骸からは水銀などの重金属、
PCBやDDTなどの塩化有機物、トリブチルスズ (TBT)、
合成保存料などが検出されていて、
食物連鎖の中にこれらの有害な物質が既に
組み込まれていることが明らかになっています。
近海の汚染
★☆ちょっと一言 ☆★
環境を破壊し汚すのは人間です。
その人間が、汚すのをやめない限り
地球は綺麗にならないのかもしれません。
人の体も、結局は人間が自ら汚してしまった
事になるのだと思います。
自分で汚してしまったものは
自分で落して行きましょう。
そのお手伝をするのが、「ひょうたん水」や
「ひょうたんしゃんぷぅ」です。
しっかりと使いこなして、気になる汚れは
早めに落して行きましょう。