骨の老化から身を守るためにも、
ビタミンDやカルシウムの
サプリメント摂取で骨密度を上げようと
努力している方もいると思います。
けれども、最近行われた
米政府諮問団体の研究によれば、
それらのサプリメントを摂取しても
骨密度強化にはたいして効果がない
ということが分かったそうです。
むしろ、毎日ビタミンD400IU以上、
カルシウム1000mg以上の摂取を続けていると、
腎臓結石のリスク増加をもたらす
ということです。
アメリカでは一般的に、
大人が毎日必要なカルシウム摂取量は
1000mgが推奨されていて、
ビタミンD摂取量は600IUが必要
とされています。
しかし、これらの量は、オレンジジュース、
牛乳、ヨーグルト、チーズ、
サーモン、シリアルなどの日々の食事から
十分補えるものです。
専門家によれば、骨を強くするには
バランスの良い食生活を心がけ、
さらにはお日様をたっぷり浴びること
が必須だと言う事です。
サプリメントに費やす金額と比べても、
日光浴をすればいいなんて
安く済んで、健康的ですね。
アメリカ国立がん研究所が米国医師会雑誌に
発表したところによると、
一日にカルシウムをサプリメントから
1000㎎以上摂取していた男性は
12年間の追跡調査の結果、
サプリメントを摂取しない人と比べると
心臓病死のリスクを高めていたことが
明らかとなりました。
研究は50歳から71歳の388,000人を対象に
1995年から行われた聞き取り調査で
明らかとなった食生活と健康に関する
データを分析したものだそうです。
便利で手軽なサプリメントですが、
安易に頼りすぎることで、
何かしらの危険をはらむということですね。
野菜の中では、小松菜、パセリ、大根(葉)、
しそ、菜の花、春菊、ちんげんさい、オクラ
豆腐、納豆等が、カルシウムを多く含む
食品と言われています。
また、ひじき、アーモンド、ゴマなどにも
多く含まれています。
ただし、カルシウムが血中に増え過ぎると
骨芽細胞が分裂と死亡を繰り返し、
将来的に骨粗しょう症になりやすいそうです。
ですから、あまりカルシウムの摂取量に
神経質にならない方が良いのかも知れませんね。
また、乳製品は一般に、カルシウムを摂取するのに
最適と言われていましたが、
最近の研究結果では、乳製品を摂リ過ぎると
骨折率が高くなり、骨粗しょう症や心筋梗塞
の発症率が高まる事が分かり、
乳製品の摂り過ぎに注意を呼び掛ける
医師も増えているそうです。
★☆ ちょっと一言 ☆★
今までの常識や認識が、
新たな研究などで、変わってくると言う事が
よくあります。
けれども、それらの情報が、学校の教科書に載るには
時間がかかるかも知れません。
ですから、新聞や書物、インターネット等の
情報にも日頃から気を配る必要があると思います。
「ひょうたんから駒通信」でも、
出来るだけ新しい情報を
お届けしようと考えています。
参考にして頂けたら嬉しいです。