今年3月。テキサス州に住む 母親のチェルシー・キャンプさんと 2才の娘のマッケンジーちゃんが 隣人の家に遊びに行ったところ、 最初はただあたりを嗅ぎまわっていただけ という犬が、マッケンジーちゃんの 体の匂いを嗅いだ途端、 突然興奮し始め襲いかかってきたのだそうです。 襲ってきた犬は、アメリカでは闘犬としても 知られているアメリカン・ピット・ブルテリア。 通称ピットブルと言われているこの犬種は、 とても気性が荒いため、 イギリスやドイツなど飼育が禁止されている 国もあるほどです。 アメリカでもペットとして飼育されている 犬のうちピットブルはわずか5%程度だと 言われていますが、死亡事故に関しては 61%がピットブルなのだという事です。 そんな猛犬に襲われたマッケンジーちゃんを 救ったのが、母のチェルシーさん。 犬がこれ以上マッケンジーちゃんに 噛みつかないよう、 犬の口に拳を突っ込み、 さらには犬の耳を食いちぎるなどして応戦。 この後犬は安楽死させられたとのことです。 マッケンジーちゃんは、 母の必死の格闘によって一命を取りとめる ことができたのです。 この犬種は1870~80年代のころ、 強くてたくましい闘犬とすることを目的に スタッフォードシャー・ブル・テリアや 初期型のブルドッグなどを厳選して 交配して作出されたのだそうです。 1900年代には公の場での闘犬が禁止され、 幾つかの犬種は絶滅の道を歩みましたが、 ピットブルは強さと人気ゆえに 闇賭博としての闘犬に使用されるように なりました。 現在では闘犬は厳しく禁止・制限されているため、 ほとんどがペットとして飼われるように なったのだそうです。 ※参考記事IRORIO
ニュージーランド北島のムルパラでも、 今年の3月3日に、日本人の少女(7)が 友人宅の家で飼われていた闘犬4頭に 全身をかまれる事故がありました。 少女はヘリコプターで病院に搬送されましたが、 重体と言う事でした。 4頭は英国原産で闘犬として知られる スタッフォードシャー・ブル・テリアで、 事故後、飼い主の依頼で獣医師により 殺処分されたそうです。 少女は両親と共に、永住権取得に向けて ニュージーランドで生活していました。 事故は現地メディアに大きく報じられており、 危険な犬の飼育を禁じる法律の強化を 求める声が上がっているのだそうです。 スタッフォードシャー・ブル・テリア ↓(注意:音が鳴ります) http://www.youtube.com/watch?v=iVzklGWOAOU ☆★☆★☆★ ちょっと一言 ★☆★☆★☆ 動物たちの中にも、闘争本能がある動物 もいると言う事を知った上で、 用心が必要ですが、人に害をなしたとして 殺処分すると言うのは、 何ともいたたまれない気がします。 けれども、我が子を守る母親の愛には 感動させられますね。