中国の北京に住む11歳の小学生が、 市内で流通するキノコ類の大半が 有害化学物質で漂白されていることを実験で 突き止めました。 小学生の張皓(Zhang Hao)君は、 食用キノコの安全を疑問視する報道を見た母親に、 キノコを食べることを禁じられたため、 キノコの無罪を証明しようと、中国農業大学の 研究生の協力を得て、キノコのサンプルを分析しました。 その結果、実験したキノコのほぼ全てで 化学薬品が使われていることを突き止めました。 中国の国内報道によると、 これらの漂白剤には肝臓への悪影響や 肌のアレルギー、ぜんそくなど呼吸器系の疾病 といった多数の健康被害の危険性があるということです。 この調査結果は、メディアやインターネットで 大きな評判を呼んだため、 市当局は、「キノコ類の97.7%は無漂白で 食べても安全だ」との声明を発表しました。 しかし、インターネットのアンケートでは、 市の声明に信頼を寄せたのがたった8件だったのに対し、 張皓くんの調査結果を信頼すると回答した人は1100件に 上ったということです。
お鍋料理の材料には、きのこ類がよく使われます。 スーパーなどで、しいたけ等を選ぶ時は、安くても 中国産を避けたほうが良いかもしれません。 きのこは、菌糸という糸状の組織をもつ、かびの仲間です。 一般にかびは、胞子と呼ばれるもので増えていきます。 この胞子は、木や草のタネとおなじ役割をもっています。 ですから、きのこは「かびの花」とも言えます。 きのこ類の一般成分は野菜類に似ていますが 食物繊維、ビタミンB類、ビタミンD2、 ミネラルなどの栄養素を豊富に含んだ 低カロリー食品といえます。 日本食品成分表によると、乾シイタケの食物繊維の 含有率は40%強で、乾燥重量当たりに換算しても 大根やネギよりもはるかに多いです。 したがって、きのこ類を食べることで 便通が良くなることが確認され、 成人病の予防効果もあると考えられます。 また、きのこにはミネラルのカリウムが多いため、 塩分の過剰摂取を抑制することが期待できます。 落雷した所のきのこはたくさん生育するという話は、 ギリシャ時代の哲学者、プルタルコスが記すほどの 経験則だそうです。 これは落雷によるショックで防衛本能から 子孫の増殖本能が働くためと考えられています。 日本でも多くの大学の研究室で、 人工雷による実験が行われ実用化が模索されており、 一部の栽培農家では、電気ショックを与える ことによる増産効果を得ているということです。 きのこの唄