台湾で、ある電気工の男性が、 隣人が飼っている九官鳥の鳴き声が うるさすぎると、警察に苦情を申し立てました。 すると、飼い主の隣人ら5人は、 仕返しとして九官鳥にののしりの言葉を 教え込んだのだとか。 以後、九官鳥は男性をみるたび、 「ほら吹きの間抜け野郎」と鳴くようになりました。 このため、男性は心理的ストレスを被ったうえ、 仕事に集中できずにやけどを負ったと主張し、 隣人ら5人を訴えたそうです。 けれども、隣人らは九官鳥にののしるよう教えた との容疑を否定。 また、九官鳥と電気工のやけどとの因果関係も 認められないとして、男性の訴えを 却下したそうです。
九官鳥の「九官」は、日本にこの鳥を持ち込んだ 中国人の名前だと言われています。 九官という人が、長崎にこの鳥を持ち込んだ際、 「この鳥は吾の名前を言う」と言って、人間の言葉を 真似する事を伝えたかったのですが 鳥の事と間違って訳されてしまったと言う事です。 九官鳥は全長30-40cmぐらいで、 全身の羽衣は光沢のある黒です。 嘴はオレンジ色。眼下部から後頭部にかけて 黄色い肉垂れがあります。 九官鳥は、言葉や音程だけでなく、声色も真似します。 ですから、誰がその言葉を教えたのかも わかってしまうことがあります。 インコ類と同じように、同じ言葉を何度も聴くことで 九官鳥も言葉を覚えていきます。 困るのは、教えようとしていない言葉や音でも、 何度もその言葉や音が聞こえてしまうと 真似るようになってしまうことです。 工事現場の音を物真似されて困ったという方も いたそうです。 九官鳥は、オスとメスを外見からは判断できません。 性成熟がいつ頃なのかもわかっておらず、 繁殖がとても難しいため、日本国内にいる九官鳥は、 国外からの輸入だということです。 寿命は8~10年ぐらいですが、もっと長生きする 九官鳥もいるそうです。 またデリケートな鳥ですので、飼い主に向いているのは 10年以上一緒に暮らせる方で、 根気よく、毎日のスキンシップを怠らず、 1つのことを続けていく楽しみを知っている方 だと言う事です。 九官鳥