世界資源研究所は23日、
魚の乱獲や気候変動といった
さまざまな脅威に緊急に対処しなければ、
世界のサンゴ礁は2030年までに90%以上が死滅し、
2050年までにほぼ全滅する恐れがあるという
報告書を発表しました。
直接的な脅威となっているのが、
魚の乱獲、沿岸部の開発、海洋汚染など
だということです。
また、地球温暖化による海水温の上昇は
既に広範囲でサンゴを死滅させています。
さらに、二酸化炭素(CO2)排出量の増加に伴う
海の酸性化が、サンゴの成長を阻害し、
死に至らしめています。
報告書の主執筆者は、
サンゴには極めて高い回復力がある
ことが過去に示されていると指摘し、
早急に広範な対応を取ればサンゴ礁を
救える可能性はあると述べたそうです。
サンゴ礁は約4億年前のシルル紀から知られています。
サンゴ礁の生物群集は地球上でも最も長い歴史を
もっているとも言えます。
日本のサンゴ礁の約90%が分布する沖縄海域は、
近年、海の汚染、埋立て、オニヒトデの食害などにより
ほぼ壊滅的状態との調査結果が出ています。
オニヒトデが大発生したのは、
人類による海洋の汚染、
天敵であるホラガイの大量採取、
異常気象などが原因ではないかと言う説もあります。
さて、近年沖縄のサンゴ礁が
クローズアップされた事があります。
辺野古の米軍基地建設問題です。
1996年、辺野古の海に米軍の新しい基地をつくる
計画が持ち上がりました。
そして、地元の人達を中心に
基地建設反対の座り込みが始まり、
その座り込みは2500日を超えたそうです。
エメラルドグリーンに輝く辺野古の海。
ここには絶滅危惧種のジュゴンが棲んでいます。
そして、サンゴやクマノミなど、
多様な生物が生きています。
自然は壊れやすく、復元が難しい人類共通の財産です。
基地の建設場所は変更可能ですが、
自然はそうはいきません。
自然の恵みを頂いて生きている私たち人間は、
自然や地球を汚したり破壊した事の報いを
何時かは受けるのではないでしょうか。
サンゴ礁
★☆ちょっと一言 ☆★
ひょうたん水を長年ご愛用下さっている
沖縄の方がいらっしゃいます。
特約愛用者の方で年に何回かご注文下さいますが、
年末になると、「初荷で送ってください」
と、嬉しいご注文を下さいます。
今の日本国内では、何処でも
何かと不安を感じる事もあるかと思いますが、
戦中戦後に渡り何かと辛い立場に置かれて来た
沖縄の方々が、少しでも暮らし良い方に
向かう事を願わずにはいられません。