チリ南部のプジェウエ火山が6月4日、
半世紀ぶりに噴火しました。
火山灰は隣国アルゼンチンにも降りかかり、
周辺の住民約3500人が避難を余儀なく
されているそうです。
この噴火で火口から高さ10キロのガスが噴出。
政府は、避難命令の対象を当初の600人から
3500人に拡大し、火山周辺の警戒レベルを
最高とし、アルゼンチンとの国境を閉ざしました。
6月3日には、メキシコのポポカテペトル火山が
噴火しています。
5月21日にも、アイスランドのグリムスボトン火山が
噴火していますし、世界中で地震や火山の噴火などの
地殻変動が活発化しているのでしょうか?
プジェウエ火山噴火
ポポカテペトル火山噴火
アイスランドのグリムスボトン火山噴火
火山とは、地殻の深部にあったマグマが
地表または水中に噴出することによってできる
特徴的な地形をいいます。
火山を、英語で Volcano(ブルカノ)と言いますが、
ローマ神話で火と冶金の神「ウルカヌス」
に由来するそうです。
このウルカヌス(英語読みではバルカン)は
イタリアのエトナ火山の下に冶金場をもつと
信じられていたそうです。
volcanoの訳として「火山」の語が広く用いられる
ようになったのは明治以降と言うことです。
火山には1回だけの噴火で活動を終了してしまう単成火山と、
同じ場所で何度も噴火を繰り返す複成火山があります。
前者は秋田県男鹿半島の目潟や
兵庫県の神鍋単成火山群があり、
後者の代表は富士山や桜島です。
火山の地下にはマグマ溜まりがあり、
そこからマグマが上昇して地表に出る現象が噴火です。
火山の噴火が確認されている天体は、
地球、木星の衛星イオ、土星の衛星エンケラドゥス、
海王星の衛星トリトンだそうです。
金星、火星、タイタンにも、噴火は確認されて
いませんが、火山が存在します。
火星の最も新しい噴火としては、
240万年前にオリンポス山が噴火した痕跡が
発見されています。
★☆ちょっと一言 ☆★
噴火や地殻変動などは、地球にとっては
必要なことなのかもしれません。
けれども、その土地に住んでいる人や
生き物にとっては大変なことです。
予測がしにくい自然災害は
なかなか避けられませんが、
たとえ、予測が出来たとしても、
今住んでいるところを
離れることは難しいものですね。
今、生活をしている場所で
精一杯、楽しく、苦しみは乗り越えながら
生きて行くことが大切なのだと思います。