英競売ボナムズがロンドンで開いたオークションで7日、
17世紀スペインの画家、ディエゴ・ベラスケスの絵画
「Portrait of a Gentleman(紳士の肖像)」が
300万ポンド(約3億7000万円)で落札されました。
この作品は、典型的な17世紀の衣服に、口ひげと
顎ひげをたくわえた中年紳士の肖像画です。
2010年8月、ボナムズに19世紀の英国人画家、
マシュー・シェパーソンの一連の作品が持ち込まれた際、
その中に含まれていたそうです。
X線検査などの鑑定を行った結果、
この絵画がベラスケスの手によるものだと確認されました。
西洋芸術の全史を通じて、ベラスケスは最も偉大な
天才画家の1人と言われています。
ディエゴ・ベラスケス
ディエゴ・ベラスケス(1599年6月6日~1660年8月6日)は
バロック期のスペインの画家です。
マネが「画家の中の画家」と呼んだベラスケスは、
スペイン絵画の黄金時代であった17世紀を
代表する巨匠です。
ベラスケスは、1599年セビリアの地位の高い家庭に
生まれました。
弱冠11歳で、当時有名なマニエリスムの画家、
パチェーコに弟子入りしました。
1615年、見習い期間を終えたベラスケスは、
自然主義の作品を手がけ始めます。
それから3年後、パチェーコの娘フアナと結婚し、
2人の娘に恵まれますが、1人を幼少期に亡くして
しまいます。
1623年、国王フェリペ4世付きの宮廷画家となり、
以後30数年、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、
王宮や離宮を飾るための絵画を描きました。
美術愛好家であったフェリペ4世は、
ベラスケスを厚遇し、画家のアトリエにもしばしば
出入りしていたと言います。
当時、画家という職業には「職人」としての地位しか
認められませんでしたが、フェリペ4世は晩年の
ベラスケスに宮廷装飾の責任者を命じ、
貴族、王の側近としての地位を与えていました。
ベラスケスの作品では、画面に近づいて見ると、
素早い筆の運びで荒々しく描かれたタッチにしか見えない
ものが、少し離れたところから眺めると、
写実的な衣服のひだに見えます。
このような、近代の印象派にも通じる油彩画の卓越した
技法が、マネらの近代の画家がベラスケスを
高く評価したゆえんだそうです。
ベラスケスは1660年生涯を閉じるまで宮廷画家の
仕事を続けました。
★☆ちょっと一言 ☆★
生涯、自分自身の職を全うできると言う事は
素晴らしいですね。
その為には、健康な姿を保たなくてはなりません。
「ひょうたん水」と「ひょうたんしゃんぷぅ」で、
本来の健康な姿を取り戻しましょう。