ギリシャ・アテネの野良犬が、
米誌タイムの発表した2011年の「今年の人」の
「プロテスター(抗議する人)」の特集ページに登場し、
インターネットで人気を博しています。
茶色のイヌ、ロウカニコス(ギリシャ語でソーセージ)は、
4年ほど前からアテネ中心部のシンタグマ広場
に現れて、デモに積極的に加わり、
恐れを知らない態度で機動隊に立ち向かっているそうです。
デモのとき、機動隊の前に立って、ほえたり、
機動隊が催涙弾を撃つと、催涙弾を追いかけて
かじりついたりするするなどの行動から、
インターネットでは「ギリシャ首都の暴動犬」などとして
有名になっています。
ロウカニコス
世界で初めて債務不履行(デフォルト)に陥った国は、
ギリシャで、紀元前377年と言われています。
以来2388年間、デフォルトを繰り返しているそうです。
ギリシャ国内のギリシャ人は98%で、トルコ人が1%
その他が1%だそうです。
社会主義政権が長く続き、「できるだけ早くリタイア
して年金生活を送るのが夢」という国柄で、
公共部門の過剰人員は25%に達すると指摘されています。
労働者の4人に1人が公務員で占められ、
53歳から年金が支給されるなど、
財政が行き詰まるのは時間の問題であったと言われています。
さらに、脱税や税務署職員の汚職が蔓延しており
徴税能力の低さにつながっているということです。
ユーロのギリシャ救済劇はイソップ物語の
「蟻とキリギリス」に例えられています。
暑い夏、冬に備えて額に汗して働き、
せっせと食べ物を蓄える蟻がドイツ。
一方、そんな蟻を嘲笑し、暑い日中は昼寝、
涼しい夕刻に得意のバイオリンを弾き、
毎夜、演奏会に興じるキリギリスがギリシャ。
秋は深まり、寒い冬が訪れる。
食べ物がなくなったキリギリスは蟻に助けを求めるが、
蟻は拒絶し、キリギリスは死にます。
ギリシャの窮状は起こるべくして起こったと
という見方をされても仕方ありませんね。
けれども、ギリシャ危機はイソップ物語のように
キリギリスが死ねば片付く問題ではなくなっています。
ユーロ圏だけでなく、日本も影響を受けるであろうと
言われています。
★☆ちょっと一言 ☆★
ギリシャの影響を受けずに済んだとしても、
日本は、政府の経済政策で疲弊して行くのでは
ないかと案じられます。
東北の震災に限らず、阪神の震災の復興
中越地震の復興など等、様々な災害の復興も
未だ終わってないと聞きます。
それにも拘らず、
日本政府は反日の国にも多額の援助をしたり
一般国民が納得できない税金の使い方をして
真面目に働き、税金を納めている
我が国の国民の首を絞める政策をしているように
感じているのは私だけでしょうか?
良いか悪いかは別として、
一匹でも前に出て、堂々と主張をする
暴動犬のロウカニコスのような政治家が
いると良いのにと思います。
金正日氏が死去して、これからアジア情勢にも
大きな変化が起きるかも知れませんね。