アフリカ南部のザンベジ川で12月31日、
バンジージャンプに挑戦したオーストラリア人
女性観光客のロープが切れ、足を縛られたまま
頭から川に落ちる事故がありました。
奇跡的に一命をとりとめたこの女性(22)は、
ザンビア・ジンバブエ国境のビクトリアの滝橋で
高さ111メートルからバンジージャンプに
挑戦しました。
ところが、ジャンプ途中でロープが切れてしまい、
足を縛られたまま急流の川に直撃しました。
波にもまれて、下の方に引きずり込まれたり
上の方に浮かんだりして、方向感覚が無くなりながら
どうにかジンバブエ側に泳ぎ着き、自力で川岸に
はいあがったそうです。
この事故で鎖骨を骨折し、広範囲の打撲を負って、
治療のため南アフリカに搬送されましたが、
「生きているのは奇跡だ」と話題になっている
のだとか。
バンジージャンプは、高層ビルや橋の上などといった
高い場所から命綱一本で飛び降り、
そのフォームの美しさなどを競う競技、
またはアトラクションです。
バンジー(bungy)とは、英語ニュージーランド方言で
「ゴムひも」のことだそうです。
この遊びを商売として始めたA・J・ハケット氏が
名づけました。
その起源はバヌアツ共和国ニューヘブリディーズ諸島にある
ペンテコスト島で行われていた通過儀礼である
「ナゴール」といわれています。
ナゴールの発祥は約1000年ほど前、
暴力的な男が妻に殴りかかったことから始まります。
夫から逃げた妻は背の高い木に登り隠れていましたが、
見つかってしまいます。
怒り狂った夫は木に登り、妻を捕まえようとしますが、
間一髪のところで妻は隠れていた木から身を投げます。
それを追いかけて飛び降りた夫は地面に叩きつけられ
死亡してしまいますが、妻は足首につたを巻きつけて
いたため一命をとりとめました。
それが儀式として発展したのが「ナゴール」です。
ナゴールの儀式は背の高い木にやぐらを作り、
そのやぐらにつたを縛りそれを足首に巻きつけ
ジャンプします。そして自分の力強さを示すのです。
ナゴールはそれだけでなく、豊作のを祈願する儀式
でもあります。
毎年四月の収穫時期になると、5週間ほどもかけて
ジャンプ用の塔が作られます。
それはすべて植物から作られ、
高さは20~30mにも達します。
足に縛り付けるつたは自分で慎重に選びます。
なぜならそのつたが自分の命の全てを握っており、
少しでも長すぎたり弱いものであれば
死に繋がるからです。
村人たちは歌い、踊り、ジャンプする男たちを
送り出します。
そして男たちは命を懸けてジャンプをし、
豊作を祈るのです
ナゴール
★☆ちょっと一言 ☆★
命を懸けた行動には、自分の目で確かめて
自分の責任において行う事が大切ですね。
事故を未然に防ぐためにも、
しっかりと考えて行動することです。
昨年から、思いがけない事故や災害が
起こっていますが、今年は、苦しみを乗り越えて
明るい一年にしたいですね。