タイは、絶滅が危惧されるトラが生息する
13か国のうちの1つで、密輸の拠点ともなっています。
全世界でのトラの生息数は100年前の10万頭から
現在は3200頭まで減少したと推定されています。
タイ西部カンチャナブリー県の
通称「トラ寺院」(タイガーテンプル)では
僧侶らによってトラが飼育されています。
タイガーテンプルは、もともと静かな森林環境を
活かした修行の場所として造られました。
1999年にミャンマーとの国境付近で
近隣住民が密猟者によって母親を殺された
生後2~3ヶ月の1頭の子供のトラを
連れて来たことからトラの飼育が始まったそうです。
タイとミャンマーの国境地帯は、
トラの生息する区域として知られていますが、
その後も密猟は後を絶たず、
近隣住民や国境警備兵によって、
トラや動物たちが運び込まれるようになりました。
今では、タイの観光名所となっています。
入場チケットは一人300バーツ(約1000円)で、
トラのえさ代金、そこで活動するスタッフの経費
タイガー村建設のために使われている
とのことですます。
ここではトラの姿をめでるだけでなく、
近づき、その体に触れ、一緒に写真をとることも
可能だそうです。
人に慣れたトラなのですが、
足や手を甘噛みされて血が出ることも
あるそうなので、用心は必要ですね。
タイガーテンプル
インドシナ半島の中央部とマレー半島の北部に位置する
タイ王国の首都はバンコクです。
そのバンコクから西へ約130km、ミャンマーとの
国境に近い山間の入り口にカンチャナブリーはあります。
第二次世界大戦中、日本軍はビルマ・インド戦線への
物資輸送の為に、「死の鉄道」とも呼ばれる
「泰緬鉄道」を計画しました。
タイからビルマへ抜ける全長415キロの鉄道の中でも、
このカンチャナブリーに架かる「クワイ川鉄橋」は、
日本軍の輸送網断絶を狙う連合軍による
爆破の格好の標的となり、多くの犠牲者を出しました。
一方、エラワン国立公園や
トーヨーク国立公園などを擁し、
山と渓谷美あふれる風景明媚な自然の宝庫として
知られています。
エラワン国立公園は旧カオサロープ国立公園です。
1975年6月19日に国立公園に指定されました。
重なり合う滝の中で一番高い位地にある滝の形が
エラワン象に似ていることから、
エラワン国立公園と名前を変えました。
大きく分けて7段階の滝があり
一段目の滝から七段目の滝までは
全長2kmのハイキングコースになっています。
それぞれの滝壺で水遊びをすることができます。
トーヨーク国立公園は山と森に覆われた国立公園で、
世界最小のコウモリ、「ギティ・コウモリ」が
生息していることで有名です。
淡水に生息する新種のカニ「ラーチニー・カニ」も
発見されました。
また、1942年に日本軍が掘り当てたという
ヒンダート温泉は、透明な湯が満ちた
大きな浴槽の底から暖かい温泉が湧き出ています。
カンチャナブリー
★☆ちょっと一言 ☆★
自然や動物とのふれあいは、
やはり良いものですね。
ひょうたん水の里は、
海に山に滝に鍾乳洞など
自然に溢れています。
動物は、鹿、猪、猿、狸、ムジナ、ムササビ
フクロウなど、いっぱいです。
大分の田舎ですが、
機会があれば是非来て見て下さい。