オーストラリア政府は30日、
都市化が進む同国東部で野生のコアラの
生息数が減少している現状を踏まえ、
東部の2州と首都キャンベラ周辺で
絶滅危惧種に指定する方針を公表しました。
国の法律に基づく指定は初めてだそうです。
国全体でも減少傾向にありますが、
生息数が過剰な地域も一部にあり、
国全体を対象とする指定は見送りました。
政府の推計によると、最大都市シドニーを
擁する州など、国全体の生息数の半数近くを
占める東部の2州では、
2010年までの20年間で42%減少しました。
直ちに絶滅する恐れはないとする一方、
中期的に絶滅する危険性が高いと判断したそうです。
干ばつなど天候の影響や山火事、
感染症などの病気による死も少なくありませんが、
最近は沿岸地域を中心に都市化が進んだ結果、
餌となるユーカリの木が減ったり
車との衝突事故が増えたりしたことも
生息数の減少に拍車を掛けていのだとか。
コアラ↓(注意:音が鳴ります)
「koala」の名前はDharuk言語族のgulaから
きているそうです。
コアラはクマの1種ではありませんが、
18世紀後半にやってきた英語を話す
ヨーロッパ人入植者により、
クマに似ていることから
koala bear(コアラグマ)と呼ばれました。
また日本語では「コモリグマ」などと
呼ばれることがあります。
ヨーロッパ人の入植以前から、コアラは
オーストラリア先住民が食糧としていました。
しかし、ヨーロッパ人到達の植民地化以降、
特に1860年代から1920年代後半にかけて
コアラの毛皮をとるために狩猟が行われており、
イギリスのロンドンだけで毎年1~3万頭分もの
毛皮が販売されていました。
捕獲がしやすかったコアラは、
次々と毛皮のために狩猟されていき
1930年代後半までには南オーストラリア州では
絶滅の危機に瀕し、その他の州では
急激に減少していったのです。
その後、保護活動がなされるようになり、
個体数が増加し、分布域を広げましたが、
絶滅の危険は免れていません。
★☆ちょっと一言 ☆★
動物の乱獲をして、絶滅の危機に
追いやるのは人間です。
人はそのつけを、いずれ払わざるを
得ないのかも知れません。
自然との調和を保つことは
この地球上で生きて行く人間にとって
大切なことです。
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