【日新聞デジタル 2012年 3月8日(金)9時28分配信】より転載
子宮頸(けい)がんワクチン「サーバリックス」を接種した
東京都杉並区の女子中学生(14)が、
歩行障害などの重い症状が出て、
1年3カ月にわたり通学できない状況だったことが、
7日の区議会で明らかになった。
無料接種を行った区は「接種の副反応」と認め、
補償する方針だ。補償額は未定。
サーバリックスは3回の接種が必要。
母親によると、女子中学生は12歳だった
2011年10月に区内の医療機関で2回目の接種をした。
その直後、接種した左腕がしびれ、腫れて痛む症状が出た。
症状は脚や背中にも広がり入院。
今年1月には通学できる状態になったが、
割り算ができないなどの症状が残っているという。
接種した区内の医療機関は「サーバリックスの副反応」と
診断し保健所に報告した。
厚生労働省によると、昨年8月末の時点で、
全国で接種した延べ663万5千人のうち956人に
副反応が起きているという。
失神が多いが「四肢の運動能力低下」
「歩行不能」などで未回復の例もあり、
副反応の発生率はインフルエンザワクチンの
10倍程度という。