建築界のノーベル賞にも例えられ、 建築家にとって最高の栄誉である 2010年の「プリツカー建築賞」の受賞者に、 日本人建築家の妹島和世氏と西沢立衛氏が選ばれました。 2人が共同で設立した設計事務所「SANAA」が手がけた 建築プロジェクトが評価されたということです。 授賞式は米ニューヨークで5月17日に行われ、 賞金10万ドル(約930万円)が授与されます。 妹島、西沢両氏の作品には、 長野県の小笠原資料館、 石川県の金沢21世紀美術館 米オハイオ州にあるトレド美術館のガラスパビリオン、 オランダ・アルメラの複合文化施設、 ニューヨークのニューミュージアム現代美術館 などがあるのだそうです。
現代建築物と言えば、 東京都墨田区に建設中の「東京スカイツリー」が、 東京タワーの333メートルを超える高さまで 建築作業が進んだと昨日話題になっていました。 電波塔である「東京スカイツリー」は、 高さが634メートルとなるように計画されています。 完成すれば自立式電波塔としては 世界一の高さとなります。 2008年7月14日に着工し、2011年12月から遅くても 2012年早春に竣工の予定です。
設計・監理は日建設計、施工は大林組です。 日建設計は、日本にある世界最大級の 組織系建築設計事務所です。 業界では建築設計のエリート集団と認識されています。 東京スカイツリーは、地震などによる揺れを抑える 心柱(鉄筋コンクリート造の高さ375メートル 直径約8メートルの円筒で内部は階段)により、 地震などによる揺れを抑える心柱制震構造となっています。 タワーの水平方向の断面は、 地面真上では一辺が70メートルの正三角形で、 高くなるほど丸みをおびた三角形となり 地上約320メートルで円になります。 少しずつ確実に積み上げていく事で 完成に近づいて行く様は、見ているほうも 楽しいですね。
東京スカイツリー