南米・アンデス山脈のアルパカが、 サーフィンに挑戦しました。 飼い主に連れられてペルーの海岸に現れたのは、 ふわふわの毛が特徴のアルパカ。 ちょっととぼけた顔だちのピスコ君です。 ウエットスーツを着せられて抱えられ、 ボードに乗せられたピスコ君は、 飼い主と一緒に波に乗るかのように立ち上がります。 けれども、海に滑り落ちてしまい、全身ずぶ濡れです。 飼い主は、「オーストラリアならカンガルーやコアラだが、 ペルーならアルパカだ」と思いつき、 ピスコ君にサーフィンのトレーニングを始めたといいます。 「アルパカを虐待しているのでは?」 という声も上がっている中、 ビスコ君は 楽しんだのでしょうか? こちらはサーフィン犬
アルパカは、CMなどで癒し系の動物として 有名になりましたが、南アメリカに生息する、 アルパカに近縁の動物として、 リャマ(ラマ)・ビクーニャ・グアナコがいます。 伝統的には、ビクーニャとアルパカをビクーニャ属に、 リャマとグアナコをラマ属にまとめられています。 アルパカは毛を利用するために品種改良された家畜で、 毛は刈り取るまで伸び続けるため、約2年間くらい切らずに 放置しておくと地面に届くほどに伸長するのだそうです。 1回の採毛量は3 kgほどで、1年おきに刈り取りを行います。 1頭のアルパカからの刈り取りは生涯で3~4回ほどに 過ぎないということです。 ビクーニャの毛も高級品として取引されています。 体毛が動物界で最も細く、100分の1mmといわれています。 極めてきめ細やかなその糸は「神の繊維」「繊維の宝石」 とも呼ばれ、ビクーニャ100%ともなるとコート1着で 数百万円の値がつくのだとか。 グアナコはリャマの祖先で、 グアナコを家畜化したのがリャマだと 考えられています。 これらの動物の中でもリャマが圧倒的に飼育数が 多いのだそうです。 リャマは、インカ帝国においては、 重要な儀式の際に生けにえとして捧げられたといわれていて、 特に、真っ白な毛のラマと濃いこげ茶(黒に近い)の ラマは生けにえ用として珍重されていたそうです。 ラマの胎児をミイラにしたものがラパス市などの アンデス地方の町で売られていますが、 これは、家を新築する際に家の下に埋めて 家内安全を願うために用いられているのだとか。 また、ミイラの代わりに、ラマの形をした土偶を埋める ことも多く、これらはいずれもインカ時代の 生けにえの風習の名残だろうと言う事です。