南太平洋上の1万1000キロにわたる地域で11日、 皆既日食が観測されました。 皆既日食は日本時間12日午前3時15分ごろ、 トンガの南東700キロの地点から始まり、 徐々に東に移動。 南太平洋に浮かぶ南米チリ領の小島、 イースター島では、同午前5時11分ごろから 4分41秒間続きました。 太陽と地球の間に月が入り一直線に並ぶと、 イースター島の真昼の空は暗闇に包まれ、 既日食を見るために数日前から集まっていた 数千人の人たちの間からは拍手が沸き起こりました。 国立天文台協力による皆既日食のCG映像
イースター島(英:Easter Island)は、 チリ領の太平洋上に位置する火山島です。 正式名はパスクア島です。 「パスクア」はスペイン語で復活祭(イースター)を 意味します。 現地語名はラパ・ヌイで、「ラパ・ヌイ」とは ポリネシア系の先住民の言葉で「広い大地」という意味です。 モアイ像の建つ島として有名ですが、 周囲には殆ど島らしい島が存在しない絶海の孤島です。 島の人口は約400人。島内には、チリ海軍が駐留しています。 島の全周は60kmほどで、北海道利尻島とほぼ同じ面積です。 島内には、鉄道が敷設されていなく、 道路も殆ど舗装されていません。 乗り合いバスもしくはタクシーが、主な公共交通手段として、 島民や観光客に利用されています。 島内には、レストラン、ホテル、ディスコ、ガソリンスタンド 学校、病院、博物館、郵便局、放送局等の施設が整っていて、 絶海の孤島とは言え、島の暮らしは至って現代的です。 イースター島 住民はポリネシアで唯一文字を持っていました。 ラパヌイ文字(ロンゴロンゴ文字)と呼ばれる絵文字です。 この絵文字は古代文字によく見られる牛耕式と呼ばれる 方法で書かれ、1行目を読み終えると逆さにして 2行目を読むというように、偶数行の絵文字が 逆さになっています。 板や石に書かれ、かつては木材に刻まれたものが 多数存在したようですが、過度の伐採により 多数の文字資料が失われたと言うことです。 ロンゴロンゴ文字