中部アフリカに位置するガボン共和国の アネングエ湖に面した26の村落では、 群生するパピルスのせいで交通が妨げられ、 多くの村人たちがほかの街へ移住しています。 高さ3メートル以上にもなるパピルスを 地方自治体は約3年前から、重機を導入して伐採を 行っているそうですが、パピルスの繁殖力はすさまじく、 作業が終わってもまたすぐに始めないと 間に合わないのだそうです。 豊かな農産物で知られてきたこれらの村ですが、 生命力の強いパピルスとの共存方法は 無いものでしょうか? ガボン↓
パピルス(Papyrus)は、カヤツリグサ科の植物です。 また、この植物から作られる、古代エジプトで使用 された文字の筆記媒体のことも指します。 「紙」を意味する英語の「paper」や フランス語の「papier」などは、 「papyrus」に由来するそうです。 パピルスは、アフリカ奥地の湖や河畔の浅い緩やかな 流れの中に繁茂し、4~5mほどの高さになります。 茎の断面は三角形で、最大6cmほどの太さになります。 通常、根茎(地下茎)によって増殖します。 エジプトには、洪水の際に上流からデルタ地帯に 流れてきた株が自生していました。 それを人手をかけて栽培し、記録のための媒体、 儀式祭礼用品や履き物のような生活雑貨、 綱、舟の帆や舟そのものの材料として、 また若い茎や根を食料としても利用していました。 中国からの製紙法の渡来により需要が少なり 自然にナイル下流部からは消滅しました。 現在、エジプトにおいてパピルスは 観賞用として栽培されています。 パピルス↓ ★☆ちょっと一言 ☆★ 観賞用と言うわけではないのですが、 ひょうたん水を、棚においたまま使用していない と言う方がいらっしゃいました。 一年後、あることに悩む友人に、もしかしたらと使用を勧めたところ、 とても喜ばれる結果が出たとのことでした。 それから、ご本人もひょうたん水を 観賞用ではなく、使用されるようになりました。 (今も、ずーっと使い続けて下さっています)