処女詩集『くじけないで』が
150万部のベストセラーとなっている詩人、
柴田トヨさん(99)から17日、
産経新聞社に、東日本大震災の被災者に向けた詩
「被災者の皆様に」が届いたそうです。
トヨさんは詩集の印税から
100万円を寄付したいと話していらっします。
1人暮らしのトヨさんが住む
宇都宮市も震災当日は震度6強の地震に見舞われました。
家財が散乱するなどしましたが、トヨさんは入浴で
看護師と一緒だったため、無事だったということです。
「被災者の皆様に」柴田トヨさんの詩
あぁ なんということでしょう
テレビを見ながら
唯 手をあわすばかりです
皆様の心の中は 今も余震がきて
傷痕がさらに深くなっていると思います
その傷痕に 薬を塗ってあげたい
人間誰しもの気持ちです
私もできることはないだろうか? 考えます
もうすぐ百歳になる私
天国に行く日も近いでしょう
その時は 日射しとなり
そよ風になって
皆様を応援します
これから辛い日々が続くでしょうが
朝はかならずやってきます
くじけないで!
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その他の詩もご紹介します
「くじけないで」
ねえ 不幸だなんて 溜息をつかないで
陽射しやそよ風は えこひいきしない
夢は 平等に見られるのよ
私 辛いことがあったけれど
生きていてよかった
あなたもくじけずに
「自分に」
ぽたぽたと 蛇口から落ちる涙は 止まらない
どんなに辛く悲しいことがあっても
いつまで くよくよしていてはだめ
思いきり蛇口をひねって
一気に涙を流してしまうの
さあ新しいカップでコーヒーのみましょう
「さびしくなったら」
さびしくなった時
戸の隙間から入る陽射しを手にすくって
何度も顔にあててみるの
そのぬくもりは母のぬくもり
おっかさんがんばるからね
呟きながら私は立ちあがる
柴田トヨさん
★☆ちょっと一言 ☆★
今、日本中の多くの方が、
被災地の方々に何かして差し上げたいと
様々な行動をしていらっしゃいます。
テレビからは、はっきりした情報が得られず
物資を送りたくても、運送がストップしています。
政府の対応も後手後手になっているように思えてなりません。
被災地の方、また近い方々は特に、
政府の「大丈夫」という言葉を鵜呑みにせずに、
出来るだけ早めに、行動をされたほうが良いのではないかと
案じています。
先日、弊社に来られる保険屋さんが、
「アメリカに住んでいる親戚が、日本政府の
原発の報道はおかしい。嘘ではないかと言っています。
それで、危険を感じて東京にいる親戚が3組、
大分にくることになったんです」
とお話されていました。
もしも大事にいたらなくても、
不安なく、しばらく過ごす事が出来れば
家族も安心です。
なかなか、危険の恐れのあるところの方からは
言い出しにくいかもしれません。
原発のことが落ち着くまででも
離れた地域の身内の方から、
しばらく、こちらに遊びに来ませんか?
と、お声をかけられるのもよいかも知れませんね。