スウェーデン南部で9日、
高齢者ケア施設にヘラジカが
侵入する騒動がありました。
9日の昼すぎ、窓を突き破ってヘラジカが
施設内に入り込んだため、
ケア施設の居住者たちは一時全員避難しました。
ヘラジカは軽傷だったことから、
そのまま森に帰したということです。
スウェーデンとノルウェーでは
「森の王」と呼ばれるヘラジカが
国の動物とされています。
ノルウェーでは自治体の紋章にも
ヘラジカが描かれることが多いそうです。
またノルウェー料理のディナーでは、
ヘラジカやトナカイのステーキが
定番だといううことです。
ヘラジカの親子
ヘラジカは、別名オオジカと言います。
中国北東部、アメリカ合衆国北部、
エストニア、カナダ、スウェーデン、ノルウェー、
フィンランド、ラトビア、リトアニア、ロシアに
分布しています。
ヨーロッパではエルクと呼ばれ、北アメリカではムースと
呼ばれています。
体長240~310cm。肩高140~230cm。
体重200~825kgで、シカ科最大種です。
雄の成獣はヘラのように平たい角を持つことが
和名の由来です。
角は大きく最大で200cmを上回ります。
食性は草食性で、木の葉や樹皮、地面に落ちた種実類、
水草等を食べます。
ヘラジカの唾液には植物の成長を促す成分が
含まれているそうです。
ヨーロッパには、石器時代から
ヘラジカ猟が行われていたことを示す洞窟壁画が
残っています。
★☆ちょっと一言 ☆★
ヘラジカの唾液に、植物の成長を促す成分が
含まれていると言うことは、
美味しい草を食べた、ヘラジカの
感謝の思いなのかもしれません。
それに、あんなに立派な角を持っているのに
その角でけんかをすることは、
ほとんどないそうです。
体は大きくても、やさしい動物なのですね。
人も、木を切ったら、感謝の思いで植林をして
地球に感謝する。
人間が皆そういう気持ちになれば、
自然破壊や異常気象も
少しはおさまるかもしれませんね。