米西部アリゾナ州フェニックス一帯で5日、
激しい砂嵐が発生しました。
広範囲に巻き上がった砂は
幅およそ80キロ、高さ1500メートル以上の
巨大な「壁」のように市街地を覆い尽くし、
時速50キロほどのスピードで進みました。
この砂嵐で、人がけがをしたり家が壊れたり
する被害は確認されていませんが、
視界が悪くなった影響で、
フェニックスの空港では1時間以上
にわたって航空機の離着陸ができない
状態となりました。
また、強風で木が倒れて電線が切れるなどしたため、
8000世帯が停電したそうです。
こうした砂嵐は毎年6月から9月ごろに
かけて発生することがあるということですが、
アメリカの気象当局によりますと
極めて規模が大きく、
記録的な砂嵐だということです。
アリゾナ州の砂嵐
アリゾナ州は、アメリカ合衆国の南西部にある州です。
銅と綿花の生産がさかんで、1990年代に入ってから
ハイテク産業が発展し、企業流入が著しくなっています。
州名の由来は諸説あり、有力なものは、
アメリカ・インディアンのパパゴ族の
「arizonac」(小さな泉の意)とする説。
スペイン語の「arida zona」(乾燥地帯の意)とする説。
です。
1492年に、アメリカ大陸を「発見」した
クリストーファー・コロンブスは、
自らがインドに到達したと思っていたため、
この地に居住していた人々を、インディオ(インド人)と
呼びました。
以降、アメリカ大陸の人々は、
ヨーロッパ人によってインディオやインディアン
といった呼称で呼ばれるようになりました。
19世紀末にグランド・キャニオンの谷底に金鉱が見つかり
インディアン部族の土地は、白人たちによって
略奪蹂躙されました。
また、1880年代から1900年までのわずか20年間で、
白人入植者の乱獲によってシカやアンテロープは
ほぼ絶滅させられたのです。
1928年、アメリカ連邦政府が
クーリッジ・ダムを建設し、ヒーラ川を堰き止めたため、
下流域にあるピマ族の保留地では農業が壊滅しました。
食糧自給が不可能となったピマ族は、
アメリカ連邦政府の配給する高カロリー食材の影響で、
部族員の7割が肥満という「世界一肥満の多い民族」と
なりました。
彼らの糖尿病罹病率は全米白人の平均罹病率の19倍と
なっています。
ナバホ族の女性は、保留地で羊・ヤギの放牧を
生業としていますが、彼らの家畜頭数は
連邦条約で規制されており、年次末には余剰分は
溺死屠殺される決まりです。
白人牧場主にこのような規制はありません。
グランド・キャニオン
★☆ちょっと一言 ☆★
人種差別は、話を聞くだけでも
不快ですね。
ひょうたん水は、人種を問わず
性別、年齢も問わず、
どなたでも、お好きな量をお使いになれます。
動物にも、植物にも、OKです。