上空からサイバー攻撃や
携帯電話通話の乗っ取りができ、
放射性物質汚染を起こす爆弾の
投下さえ可能な無人機を、
米コンピューターセキュリティー専門家らが
自作し、このほど発表しました。
重さ6キロの機体の名前は
「ワイヤレス航空監視プラットホーム(WASP)」。
セキュリティー専門家の
リッチ・パーキンス氏とマイク・タッシー氏が
自宅ガレージで、米軍払い下げの無人機を
改造して作り上げました。
WASPは、携帯電話やインターネットの
公衆無線LAN(ホットスポット)を特定したり、
ワイヤレスネットワーク上のデータを
収集することが出来るということです。
セキュリティー対策の不十分なホットスポットを
足がかりにサイバー攻撃を行うことも可能
なのだとか。
開発のベースとなった中古の米軍無人機は
150ドル(約1万2000円)程度で
オンライン購入できるそうです。
その他のパーツはすべて通信販売で購入したもので、
総額6200ドル(約48万円)ほどだったと言う事です。
WASP(英文)↓
http://geeknizer.com/diy-drone-plane-hack-wifi-phone-calls/
WASPを制作した理由について、
先日米ラスベガスで開催されたハッカーの国際会議で
同機を披露したパーキンス氏は、
「たとえ善のためであれ悪のためであれ、
このような機体が自作できることを
コンピューターセキュリティー業界に
知らしめたかった」と、述べました。
たとえばWASPは、災害発生地で
携帯電話の位置を特定することによって、
生存者の発見・救出活動に活用できるでしょう。
被災者たちが携帯電話で通話できるよう、
被災地上空を飛行して移動基地局となる
使い方も考えられます。
一方、「悪」の側面では、社内食堂などに
設置されたセキュリティー対策の弱い
ワイヤレスネットワークから
企業のコンピューターネットワークに侵入する、
といった利用法があります。
また、通話を盗聴して重役を特定し追跡すれば、
その重役がカフェでノートパソコンを開いて
無線通信をしたときなどに
重要なデータを盗み出すこともできるかもしれません。
小さな物なら搭載して運ぶことも可能なため、
麻薬密輸や、生物・核兵器を用いた
テロ攻撃に使われる恐れもある。
と言う事です。
無人機と言えば、東日本大震災の時に
アメリカのグローバルホークと言う無人偵察機が
福島上空を飛んでいる映像が話題になりましたね。
グローバルホーク
★☆ちょっと一言 ☆★
素晴らしい知識や技術を
良いことに使うか、悪いことに使うかは
その人の考え方や価値観などによります。
誰もが喜びをうみ出せる
知識や技術の活用を行ってほしいものですね。