英教育専門誌が6日、
今年の「世界大学ランキング」を発表しました。
8年連続で首位の座を守り続けてきた
米ハーバード大は、初めて2位に転落しました。
初王者に輝いたのは米カリフォルニア工科大です。
ハーバード大は2位を米スタンフォード大と
分け合いました。
ランキングは研究論文の引用された頻度や
スタッフ1人当たりの学生数など13の要素を基に
順位を付けたと言う事です。
上位200校に入った日本の大学は5校で
昨年と同数でした。
また、30位に入った東京大(昨年26位)が
34位の香港大(昨年21位)を抜いて
アジアのトップを回復しました。
東大以外で200位に入った日本の4校は、
京都大(52位)、東京工業大(108位)、
大阪大(119位)、東北大(120位)です。
上位200位のうち、国別で最も多かったのは
75校の米国で、2位は32校の英国でした。
3位はオランダ、4位はドイツ、5位はカナダ、
6位はスイス、7位はオーストラリア、8位は日本、
9位はスウェーデン、10位はフランスでした。
カリフォルニア工科大
カリフォルニア工科大学の日本人の出身者には、
下村 努(1964年10月23日~ )さんがいます。
物理学者で、コンピュータセキュリティの専門家です。
愛知県名古屋市生まれで、父は、2008年にノーベル化学賞
を受賞した生物発光研究者の下村脩さんです。
1歳で両親と共に渡米、10歳頃から、平均15歳位の
子供達から成るコンピュータ・クラブに参加していて、
飛び級を重ね、中学を卒業しないまま12歳頃には
高校に上がったそうです。
そして17歳でカリフォルニア工科大学に入学しましたが
中退し、ロスアラモス国立研究所へ移り、
コンピュータ部門において6年間、ハッカー対策の
プログラミングに従事していました。
1995年、アメリカの有名なクラッカー
ケビン・ミトニックの逮捕に協力したことで、
アメリカ、日本をはじめ世界にその名を知られる
こととなりました。
ミトニックは初対面の下村氏に「君の技術に脱帽した」
という趣旨の言葉をかけたという。
この事件を、全米のマスコミが大きく取り上げ
下村氏の元へは世界中から約600件の取材の申し込みが
押し寄せたと言います。
この事件の経緯が「テイクダウン」という書籍になり
また、映画化され、日本では『ザ・ハッカー』の題で
DVD等が販売されています。
↓
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005LMSH
ちなみに、逮捕されたミトニックは、2000年に釈放され
その後、FBIに協力し、企業のセキュリティを行う
コンサルティング会社を設立して、
ハッカーの目線でアドバイスをしているのだとか・・・。
★☆ちょっと一言 ☆★
ハッカーはコンピュータや電気回路一般について
常人より深い技術的知識を持ち、
その技術を生産(善意)的なことに利用する
人の事を言います。
クラッカーはその技術を持ちながら
コンピュータネットワークに不正に侵入したり、
破壊・改竄などの悪意を持った行為する人の事を
言います。
同じ知識や技術を持ちながら、
良い事に使うか、悪い事に使うかは、
本人の良心に寄ると言う事でしょうか。