地球上に数百羽しか残っていないと言われている
「フィリピンワシ」が、前月ミンダナオ島で
体に弾丸を撃ち込まれて死んでいるのが
見つかりました。
保護団体によると、このワシは、以前保護して
電波発信器を取り付け放鳥した2歳になる雌の
フィリピンワシだと言う事です。
このワシは2010年5月、ある農家の飼い犬を
襲おうとしていたところを捕らえられました。
けがをしていたため、治療した上で
自然に返していました。
「フィリピンワシ」はフィリピンの国鳥で、
傷つけたり捕獲したりすることは
法律で禁じられていますが、
現在も娯楽や食用目的の狩猟が後を絶たない
と言う事です。
フィリピンワシ
フィリピンワシは現在、地球上で最も絶滅に近い
猛禽類といわれています。
フィリピン諸島には、トラやヒョウ、クマ、
オオカミといった捕食動物がいないため、
獲物をめぐる競争がありません。
そのため、フィリピンワシは戦わずして熱帯雨林の
王の座に君臨し、生態系の頂点にゆうゆうと
おさまって繁栄を謳歌しました。
その結果、体長1メートル、体重は最大で6キロという、
たくましい体躯を手に入れたのです。
雄と雌はつがいになると、2年ごとに一羽のヒナを
かえします。
食べるのは主に、ヒヨケザルなどの小型哺乳類やヘビ、
そしてほかの鳥類です。
フィリピン諸島では猛スピードで森林破壊が進んでいます。
伐採と開墾によって原生林の9割以上が失われ、
フィリピンワシのつがいは、数百組にまで減少している
と言われています。
近年では、新たな自然保護区も増えています。
その一つがミンダナオ島南東部のカブアヤ森林で、
およそ70平方キロにわたって広がる区域内では、
とくにフィリピンワシの保護に力を入れています。
また、ミンダナオ島に拠点を置く保護団体
「フィリピンワシ基金」では、生息数の減少を
食い止めるため、啓蒙活動に取り組んでいます。
フィリピンワシ基金の教育センターでは、
十数羽のフィリピンワシが飼育されています。
わなにかかったり、銃で撃たれたりしたところを
救助されたものもいます。
いつか、豊かに回復した森に返す日をめざして、
繁殖プログラムも実施されています。
これまでに21羽が育てられてきました。
繁殖プログラムによって無事に育った
第一号のヒナは、今年、16回目の誕生日を迎えました。
生まれた時につけられた名は「パグ・アサ」。
タガログ語で「希望」という意味の言葉だそうです。
★☆ちょっと一言 ☆★
ヘレン・ケラーの名言、
「希望は人を成功に導く信仰である。
希望がなければ何事も成就するものではない。」
M・ルターの名言
「この世を動かす力は希望である。
やがて成長して果実が得られるという希望がなければ、
農夫は畑に種をまかない。」
何事も、希望を持って取り組むことが
大切ですね。
ひょうたん水も、ひょうたんしゃんぷぅも
皆様に希望をお届けします。
希望を持ってお使い下さい。