来年は辰年です。
イラストにする時に、龍が多く用いられますが、
「龍」は架空の生物なので、代わりにタツノオトシゴが
取り上げらます。
タツノオトシゴの日本の別名は
ウミウマ、カイマ、ウマノコで、
英名でも「Seahorse(シーホース : 海の馬)と
呼ばれています。
タツノオトシゴ
タツノオトシゴは食用にはなりませんが、
中国では漢方薬として珍重されています。
魚としては特異な外見をもつことから
水族館等でよく飼育され、観賞魚としても
流通しています。
また外見はユーモラスなものとして見られ、
各地でロゴマークやキャラクター等のモチーフにも
利用されています。
卵と稚魚を育児嚢で保護する様から、
日本各地では「安産のお守り」として
干物を妊婦に持ち歩かせる風習もあるそうです。
タツノオトシゴのメスは輸卵管をオスの育児嚢に
差しこみ育児嚢の中に産卵し、育児嚢内で受精します。
日本近海産のタツノオトシゴの場合、
メスは5~9個を産卵しては一休みを繰り返し、
約2時間で計40~50個を産卵するそうです。
大型種のオオウミウマでは産出稚魚が600尾に達する
こともあるのだとか。
産卵するのはあくまでメスですが、
育児嚢へ産卵されたオスは腹部が膨れ、
ちょうど妊娠したような外見となります。
このため「オスが妊娠する」という表現を
使われることがあります。
10日-1ヶ月半ほどで、卵は孵化しますが、
仔魚は孵化後もしばらくは育児嚢内で過ごし
稚魚になるそうです。
★☆ちょっと一言 ☆★
お父さんの育児嚢の中で
大切に育てられるタツノオトシゴの赤ちゃん達。
人間の子供たちも、お父さんとお母さんの
愛情をたっぷり頂いて、育って欲しいですね。
今年は、国内はもとより、世界中で大きな
変動や、悲しいニュースが多かった年でした。
来年は、いろいろな辛いことや苦しいことを乗り越えて
喜び溢れる一年となることを祈念致しております。