ノルウェーの画家エドバルト・ムンクの代表作
「叫び(The Scream)」4点のうち
唯一個人が所有していた1点が2日、
米ニューヨークで競売にかけられ、
美術品として史上最高額の1億1990万ドル(約96億)
で落札されました。
競売では7人が白熱した入札合戦を繰り広げ、
わずか12分間で価格は史上最高額に到達しました。
これまでの最高額は2010年に落札された
スペインの画家パブロ・ピカソ作
「ヌード、観葉植物と胸像」の
1億650万ドルでした。
悪夢に出てくるような人物像と
不気味な色使いが特徴的な「叫び」は、
現代における実存的な不安と絶望を
象徴的に描いた世界で最も有名な
絵画の1つです。
今回出品された1点を所有していたのは
父親がムンクの友人で支援者だったという
ノルウェー人だそうです。
ムンクの叫び
エドバルト・ムンク(1863年12月12日~1944年1月23日)は、
19世紀~20世紀のノルウェー出身の画家です。
現行の1000ノルウェー・クローネの紙幣にも
彼の肖像が描かれています。
生と死の問題、そして、人間存在の根幹に存在する、
孤独、嫉妬、不安などを見つめ、
人物画に表現しました。
エドヴァルドの実父は医師で
親類縁者には学者が多く名家の生まれでした。
1868年、エドヴァルドが5歳の時に
母が結核のため30歳の若さで死去、
1877年には15歳の姉がやはり結核で死去。
エドヴァルド自身も虚弱な子供で、
生き延びられないのではと心配されていた
ということです。
こうして身近に「死」を実感して、
自己の個人的体験に基づく愛、死、不安を
芸術表現に昇華し、世紀末の人々の
孤独や不安を表現したことが
ムンクが高く評価されるゆえんです。
エドバルト・ムンク
★☆ちょっと一言 ☆★
子供の時「ムンクの叫び」を
教科書で見て、
とても印象に残りました。
どうにもならなくて、
叫びたくなる事ってありますよね。
そんな時、
両手を頬につけて、思いきり
ムンクの叫びの真似をして見る
と、良いかもしれません。
また、ひょうたん水を
飲んで、ひょうたん水を頭皮に
マッサージするようにつける事で
何となく気分がスッキリする。
と好評を頂いています。