世界一寒い村は東シベリア・サハ共和国内の、 海抜750メートルに位置する ロシアのオイミャコン村です。 1月の平均気温が-50℃で、 これまでの記録は-71.2℃だそうです。 寒さで携帯電話は機能せず、 車のエンジンは一晩中かけ放して凍結を防ぐのだとか。 約500人の村民はモンゴロイドが多く、 もともとは遊牧民でした。 オイミャコンとは"凍らない水"を意味し、 近くにある温泉でトナカイたちに水を与える 中継地でしたが、旧ソ連の政策により 1930年代以降定住を余儀なくされました。 村民はトナカイを育てたり、 狩猟や漁業で暮らしを立てています。 村に一校だけある学校では、 気温が-52℃を下回ったときのみ 休校になるのだとか。 夏場の気温は対称的に30℃を越えることがあり、 年間の気温差は100℃近くなります。 世界で最も過酷な住環境の一つと言えそうです。
オイミャコン村の-71.2℃という世界最低気温の 記録は、ギネスにも認定されているそうです。 内陸性気候、標高が高い盆地、風が吹かないので 冷たい空気がどんどん下にさがるなど さまざまな要因が重なるオイミャコン村は 「寒極」と呼ばれ、北極やエベレスト山頂よりも 気温が低いということです。 風はなく雪も少ないところなので、 意外にも暮らしやすいと村人は言います。 オイミャコンに続く一本道はコリマ街道、 別名「白骨街道」と呼ばれる道です。 スターリン時代につくられたもので、 道路建設や地下資源採掘などで強制労働させられた 人々が大勢死んでいったそうです。 オイミャコンの人々は自給自足の生活をしていて、 牛や馬を飼っています。 トイレは外。冷蔵庫は家にもあるけど、 牛や馬などの肉やジャムなどの保存食は 外の天然の冷凍倉庫を使っています。 暖房は、玄関の薪ストーブを絶えず燃やして 温められた温水を各部屋に循環させる という仕組みだそうです。 水道は凍るので通っていません。 月に何度か給水車がやってきてドラムに 水を供給していってくれるのだとか。 オイミャコンは永久凍土でありながらも、 温水がこんこんと湧き出す土地なので 川の水は冬でも凍りません。 この凍らない川の水があるから、 暮らしていけるということです。 ★☆ちょっと一言 ☆★ 今日から数日間、日本列島は強烈な寒波で かなり寒くなるそうです。 暖かくして、お過ごし下さい。 特に、ひょうたん水をお風呂に大匙1杯以上入れて ゆっくり暖まると湯冷めもしにくいと好評です。